earthquake 06 / GAIA のゆらぎ
2011年 03月 19日
東北・関東では、まだ余震が続いていますね。
阪神大震災でも1-2週間の間、かなり大きな余震がありました。
余震は、恐ろしいです。
あの、とてつもない大きな揺れがまた起こるのでは?と
身体の奥底からの恐怖が、また浮上します。
2001年の9・11の直後に参加した瞑想リトリートで
ボディワークを受けました。
そのとき、非常に激しい震えが全身に浮上しました。
寒さ、そして、恐怖と悲しみが浮上してきたのです。
激しい嗚咽とともに、全身から何かが抜けていきました。
9・11の映像が、私からよびさましたもの。
それは、阪神大震災のときの恐怖。
ようするに、私もPTSD だったのです。
その直後は、気丈に支援活動などやっておりましたが、
実は、私も、そうとうな精神的ダメージを受けていたのです。
そのときの、私の奥底からこみあげてくる恐怖と悲しみの感覚は、
” この世の、何もかもが 、こなごなに壊れ、失われていく ”
というものでした。
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この感覚は、阪神淡路大震災という、空前絶後の破壊の実体験からくるものであり
私のささやかなPTSDは、そこに由来するのですが、
しかし、私の中で、かすかな予感がありました。
それは、過去のものだけではなく、未来にも起こりうるのだということを・・・。
そのことは、明確に、私の理性・知性・感性のすべてが、知っているのです。
それは・・・。
地震というものは、この地球上のどこででも、ある時突然、起こりうるものだ
という、あたりまえの、真実です。
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そのことを受け入れるようになってから、
じょじょに、私のからだの中の、PTSDは、薄まっていきました。
(私は、「からだ」のPTSDと、書きますが、私の考え方の中には、トラウマというものは、きわめて身体的なものであるという、確信があります。)
その後、あのからだに残った、地球の揺らぎの記憶は、
すべてを破壊しつくす恐怖というよりも、
私と地球とのつながりを
はっきりと目覚めさせるたしかなSENSE として残っていったのです。
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生きとし生きるすべてのものを育む母なる地球は、ときに、残酷です。
一瞬のうちに、すべてを破壊し、呑み込んでいく。
私もまた、あの阪神大震災のときに、死んでいたかもしれないのです。
生き残った人間は、みんな知っているのでしょう。
もしかしたら、自分が死んでいたのかもしれないと。
だからこそ、掌の中にのこった”生”がいとおしい・・・。
からだの中に残った地球の揺らぎは、”生と死”の記憶であり、
それが、私たちの母なる地球との”絆”です。
いま、東北の避難所におられ、大変苦しい思いをされている皆様方も、
この、地球との絆がしっかりとむすばれて、おられるのを感じます。
だから、どんなに絶望されていても、生きる道を選ばれるでしょう。。。
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さて、6月11日(土曜日)
私たちのNPO法人タッチケア支援センターの設立記念に
龍村仁監督作品の『地球交響曲 GAIA SYMPHONY 7番』の上映会を
兵庫県芦屋市民センターでおこないます。
いまはその面影すらありませんが、
芦屋もまた、かつての被災地のひとつでした。
その地で、いま、『地球交響曲7番』を上映することに、
いま、私たちのNPOの設立記念以上の何かを感じています。
なぜ、この時期に、GAIA SYMPHONY の上映会をやることになったのでしょうか?
それを思うと、長い長い、ここまでの道のりに気が遠くなってきそうです。
そして、この日から、私たちのNPO法人は、スタートするのです。
6月11日、『地球交響曲7番』の上映会、詳しくはこちらをどうぞ。
http://touchcaresupport.com/
地球はそれ自体が大きな生命体である。
すべての生命・空気・水・土などが、
有機的につながって生きている。
これをGAIA(ガイア)と呼ぶ。
ジェームズ・ラブロック
(ジェームズラ・ブラックは、「地球交響曲1番」に出演している、元宇宙飛行士の方です。)