愛しい小部屋
2009年 07月 15日
6月は、某女子大の理学療法士コースのゲストスピーカーとして。
7月は、「医療における,からだとスピリチュアリティを考える会」で。
いずれも、エサレンのこと、ボディワークのこと、タッチのことなどを、お伝えしました。
きっかけは、昨年、バイオフィードバックをつかったタッチの質の測定という研究で、
バイオフィードバック学会や、心療内科学会で小さな発表をさせていただいたことから・・・。
パワーポイントなどという文明マシンを使うようになったのも、まだ、1年・・・。
これは、私にとっては、“非日常”な出来事だったのです。
タッチやボディワークといった分野は、まだまだ、研究途上の分野なので、
どういうふうに、お伝えしたらいいのかは、まさに、手探り状態・・・。
研究の意義を痛感しながらも、普段のセッションのエネルギーとは程遠い
左脳の世界・・・。
タッチは世界を変える。
人類の未来と、愛と平和のために、
OUT PUT せねば~と
がんばりましたが、
はは^^。
ちょっと、ここで休憩^^
(ばてました~)
7月11日の、「医療における、からだとスピリチュアリティを考える会」でのテーマは
「呼吸・重力・ゆらぎ/ エサレンボディワークの実践の現場から
ボディワークの可能性と、ヒーリングの行方」
内容は、エサレン研究所の歴史からはじまり、
エサレンボディワークの成立の背景、
エサレンボディワークの特徴・・・。
中盤は、タッチの特性と効果、あるいは、皮膚の特性など。
後半は、ボディワークのもたらすヒーリングの様々なステージの分析・・・
少々、語ることを、よくばり過ぎて、いっぱいいっぱいとなってしまいました。
だって、こういうことって、めったにないし、もう二度とないかもしれないし^^。
なんだか、自分自身の、この10年の歩みの中で、発見したこと、興味をもったことなどを、
いっきに吐き出させてもらった感じで、おつきあいくださった、皆様には、ただただ、感謝です。
★
ボディワークの道に進んで11年。
エサレンボディワークのプラクティショナーとして、ヒーリングスペースを開業して8年半。
思い返せば、ただ、ただ、こつこつと、セッションを繰り返してきた日々でした。
いろんな方との出会い、いろんなセッション・・・。
同じことは決しておこらない、「今、ここ」の連続・・・。
無数のドラマ・・・。
私がこの10年の間に、やってきたことは、私のセッションを受けてくださった方たちしか、
わからないことです。
しかも、そのほとんどの方たちは、私のタッチの感触はご存じだけど、
私が、どういう施術をしているのか、見た方はあまりおられない・・・。
受けている人は、見ることができないという、セッションというパラドックス・・・。
だから、私が、何をしてきたのを、知る人は、ほとんどいないし、
実のところ、私も、よく覚えてはいません。
私は、いったい何をしてきたのだろう?
それは、また、
私は、いったい何者なのだろう?
と、ほぼ、同じ意味の問いかけなのかもしれません。。。。
その問いの答えとなるような、言葉は、
いまだに、見つからないのだけど、
でも、今回、こうやって、不完全ながらも、
発表をやらせてもらって、
自分なりに、なにかが、内側で、
ほどけていったような感じがします。
きっと、この発表は、
私にとっての、何かの道標のような
ものだったのでしょうね。
ふと、
誰も見てはいないけど、
ずっと、何かの存在に、
見守られてきたような
あったかい感覚が、内側に広がります。
すべては、この
10年近く、使いつづけた、
小さな部屋の中で、
繰り広げられてきたことなんですね。
まるで、鍵穴から世界を見渡すように、
このセッションルームから、
宇宙が広がっていっている・・・。
ここは、地球の“ゆりかご”
あの大いなる海の、
波の音が、響いていて、
いつも、つながっている・・・。
発表がおわってから、
そんな感じがしてきて、
ずっと、使い続けてきた
私のセッションルームが、
妙に愛しくなってきたのでありました。