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レイライン通信 ~ 光の循環~  / 中川れい子のパーソナル・ブログ

2009年/神戸/アンマ/新型インフルエンザ

2020年があけて、もうすぐ3か月。新型コロナウイルスが猛威を振るい、日本社会に押し寄せています。

日々、様々な情報と共に、感染の拡大の報道が。11年前の5月に、神戸の街を襲った新型インフルエンザの騒ぎをついつい思い出してしまいます。あの時も、神戸の大きなイベントは随時中止となりました。もちろん、感染力は今回のほうが大きいので、より丁寧に警戒し、対策することは大切ですが、感染パニックの空気感があの頃のことを思い出されますので少し振り返ってみようかと思います。


私は、ちょうどその時、インドの、来場者一人一人を大切に「抱きしめる聖者」アンマ(マーター・アムリタ・ナンダマイ)の神戸プログラムのボランティアとして参加していました。神戸では、多くのイベントが中止となった中、アンマのプログラムは中止にはなりませんでした(ただ、来場者数は少なく、ボランティアの方も参加できない方もおられましたが)。もちろん、その判断が正しかったかどうかは私には判断できませんが(実際に、その数日後に新型インフルエンザの騒動は収束し、まるで何事もなかったかのようになったのですが・・)、それに、今年の状況ならば中止となるかもしれません。が、あの時の新型インフルエンザの騒動は、まるで今年の新型コロナウイルスで起きていることの予告編のように振り返られ、いろいろなことを考えさせられます。


2009年、新型インフルエンザのため町全体がパニック状態だった神戸での、アンマの来日プログラムで、偶然、私は関西のボランティア代表として、アンマと来場者の皆様の前で、スピーチをさせていただく大役にあずかりました。古いgoogleの添付ファイルを探してみると、その時のスピーチ原稿が見つかったので、今、読み返すと、いろいろなことが蘇り、自分なりに考えさせられたので、ここに記載し、少し振り返りたいと思います(ボランティア代表として大勢の方の前でお話しているので、少々、堅苦しい表現となってますがご容赦を^^。このスピーチはアンマの日本の季刊誌「マートルヴァ―二」にも掲載していただきました)アンマについては、こちらのサイトをご覧ください。

http://amma-rainichi.org/amma/index.html


現在、私は、タッチケア(人のからだに触れるケア)を普及する立場にありますので、もちろん、感染のリスクを退け、正しく警戒することの重要性を痛感しています。同時に、人に触れる・触れられることの重要性も痛感しています。こうしたことを、今後、わかりやすく文章にしていこうと思うのですが、まずは、11年前の、アンマに捧げたスピーチ原稿からスタートしてみますね。


それにしても、神戸という町は、1995年の阪神淡路大震災から、2011年の東日本大震災へ。2009年の鳥インフルエンザ問題から、2020年の新型コロナウイルスへ。。。不思議な町ですね。


中川れい子


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親愛なる来場者の皆様

そして、今年もまた神戸に訪れ、慈悲深く忍耐強く、私たちを導いてくださる、アンマ・・・。

こんばんは。

私は、アンマ来日、神戸プログラムに、三年前からボランティア参加させていただいてます、中川玲子と申します。今回、大変僭越ながら、大勢のボランティアの皆様の中から、スピーチの大任をいただいて、ただいま、大変緊張しております。

私が初めてアンマにお会いしたのは、2005年の5月の東京プログラムでのことです。大勢の方がそうであるように、私もまた、何かに導かれるかのようにそこにたどりつきました。それから数ヶ月たち、同じプログラムで、やはり、初めてアンマに導かれた西宮のTさんご夫妻とも出会い、Tさんのご尽力で、20075月、アンマを、私たちにとって大切な町、神戸にお招きする運びとなりました。今から振り返ると、ほんとうに、何もかもが必然で、アンマが神戸にいらっしゃることは、天の計らいであるように、感じられてなりません。

 

私は、三年前から、ボランティアとして参加し、とくに、アンマのダルシャンを待つ方たちの並ぶ、ラインの整備のお手伝いをさせていただいています。

皆様もよく御存知でしょうが、アンマのダルシャンは、ほんとうに聖なるものだと、私は痛感いたします。アンマの抱擁は、あたたかい生身の身体が触れ合うことで、すべての人々の中に、血の通う生命の尊厳が宿ることを教えてくださいます。そして、絶え間なく、すべての方たちを抱きしめることで、すべての人が等しく天から愛されていることも、教えてくれます。

その一瞬も休まずに、抱きしめつづけるお姿を、真近で見ていると、まさに、湧きいずる泉から、こんこんと水があふれ、そして、川となって流れいくかのように見えます。

アンマという、おおいなる愛の源泉からあふれる水・・。その水の流れが、スムーズに、隅々にまで、流れていくのをお手伝いするのが、私たちの仕事です。


とどこおらず、よどみなく、たんたんと、あふれ、流れて、広がっていく愛の川。。。その流れを妨げないためには、どうすればいいのか? 私はふと、その川の流れをとどめようとする、「石ころ」のようなものを感じました。それは、私たちの心の中に、ごつごつところがる、「エゴの石」です。欲望・執着・嫉妬・闘争・・・。アンマのボランティアをしていると、そういう石ころが、自分の心の中で、ごつごつと音をたてて、流れる水をせきとめようとしているのが、時折、感じられます。それに気がついたとき、私は、自分の未熟さが悲しくなりました。あれほどに美しく、絶え間なく流れる、アンマの愛の川が、あるがままに、そのままに、広く隅々にまで、届けられるには、どうすればいいのだろうかと、いろいろと、思い悩みました。


3年のボランティア生活の中で、じょじょにその「コツ」がわかりかけてきました。それは、「手放して、ゆだね、受け入れ、愛する」ことなんだと・・・。そういう体験を繰り返す中、少しずつ、心の中の石ころが、小さく砕かれていくのが感じられました。あぁ、アンマは、こうやって、ボランティア活動を通して、一人一人を導いてくださっているのだなぁと、気づいたとき、不出来な弟子に対する、アンマの慈悲深さ、忍耐深さに、ただ、ただ、感謝でいっぱいになり、胸が熱くなりました。


と、同時に、アンマご自身が、欲望・執着・嫉妬といったエゴの石でせきとめられていない、さらさらと流れる清流そのものなのだということに、気づかされます。アンマが、一日に数百人、数千人と抱きしめ続ける中、ただの一度も、嫌な顔をしておられるのを、私は、見たことがありません。ずっと止まらない、よどみのない動きで、富める人も、貧しい人も、すべての人を、平等の愛と無執着の心もって抱擁されているのが、よくわかります。アンマを見ていると、愛は、無限に湧きいでて、すべての人に注がれるものであり、石油のように、奪いあう必要のないものだということが、とてもよく理解できるのです。


 さて、アンマがこの神戸を訪問地として選んでくださった理由の一つに、あの14年前の阪神・淡路大震災があると私は感じています。私はあの日、西宮の自宅で被災しました。1995117日、午前546分。おそらく、あの大地の激しい揺れを、私は一生忘れないことでしょう。ほんの数秒、地球が揺れただけで、私の部屋も、我が家も、そして、近所の周囲すべてが、様変わりしていました。全壊してぺしゃんこになった家、おしつぶされて亡くなったご近所の人たち、倒壊したビルディング、周囲に立ち上がる火事の不穏な煙・・・。日常とは程とおい、悲惨な風景がそこにあり、恐怖と悲しみで、心が押しつぶされそうになりました。


地球にすれば、ちょっと、くしゃみをしたぐらいの揺れだったのかもしれません。たった、それだけで、昨日の現実は、もう、目の前には、ありません。ちょっと地球が揺れただけで、あっというまに、木っ端微塵に壊れてしまいます。私たちは、日常では忘れてしまっていた、大自然の脅威、地球の力をあらためて思いしらされました。


このスピーチ原稿を作成しているとき、アンマのお弟子さんのシャンタジさんから、「人と自然」という本の中にあるアンマのお言葉を教えていただきました。これは、アンマのインドのアシュラムも大被害を受けた、インドネシア沖津波の10年前に語られたお言葉です。

「私たちの生活の質は、大幅に低下してしまいました。多くの人が信仰を失い、愛も思いやりも持たず、全体の利益を考えて手に手をとって協力して働くチーム精神も消えてしまいました。これでは、大自然に悪影響となります。大自然は、祝福をすべて引き揚げて、人間に反するようになります。人間がこんな調子でいれば、大自然がどんな反応をするか、想像を絶するものがあるでしょう。」 

私たちは、あの大震災の体験を通じて、そのことを身をもって感じたといえるでしょう。

私たちの意識や行いは、常に、密接に地球や大自然とつながりあっている・・・。このことを受け止め、そして、後生にまで伝えることが出来るなら、あのとき、大勢の犠牲になった人たちの御魂にも、少しは報いることができるかもしれないと、私はおもいます。アンマが、世界中からの招待を受けながら、あえて、神戸を訪問地として選んでくださるのも、ここに暮らす私たちに、それを伝え、導くためではないかと、思えてなりません。


今回、世界中で鳥インフルエンザが蔓延したことで、この神戸にも広がり、大きな不安と動揺が走りました。感染を最小限にくいとめるための努力は、とても大切だとは思います。と、同時に、今回のことで私が感じたことは、なによりも、あぁ、世界中、みんな、同じ空気を吸って生きているんだなぁ・・・という、当たり前の事実の再発見でした。地球の観点からすれば、水も空気も大地も、すべて、つながりあっています。人間の力で、それをせき止めようとすることの難しさを、今回、しみじみと感じました。今こそ、私たちは、謙虚に、全体の一部であり、つながりあっていることに、目をつぶらずに受け止めることが、必要なのではないかと、ここ数日、思いをめぐらしておりました。インフルエンザも恐ろしいですが、つながりを忘れてしまった社会もまた、恐ろしいと思います。そのことを見据えて、今回の問題にむきあっていきたいと、プログラム開催にあたり、思いめぐらしました。


そして、おそらく、そのことへの理解を深めることこそが、今日、私たちが求めるべき霊性の向上ではないでしょうか。ここでまた、シャンタジさんが、アンマの美しい言葉を紹介してくださいましたので、引用したいと思います。

『真我(アートマン)を悟って、身体を超越した魂には、一切の「相違」は存在しない。そんな魂には、すべては一つの「普遍意識」の一部であって、あらゆるものが、「ひとつながり」であると、はっきり見え、一つも別個の存在はなく、すべては全体者の部分を形作っているのだとわかる。その境地の中では、あなたは、どこででも、あらゆるものの内に自分自身を体験する。・・・こちらにも、あちらにも、、上にも、下にも、どこを向いても、醜いものも、美しいものの内にも・・・。そういう魂は、どこを向いても、見えるのはそこに既にあった自分自身の真我だけ。その人は、いつも存在していて、不在ではありえない・・・』

なんとも、崇高な境地のお言葉であり、ただ、ひれふするばかりでありますが、こうした境地に、ほんの少しでも近づくために、私達のボランティア活動があるのだと、最近、思えてまいりました。

 毎年、アンマがいらっしゃる直前は、やらなければいけない仕事が、集中豪雨のように、天から降り注いできます。あんまり忙しいので、何も考えずに、ただ無心に、それをこなしていきます。考える暇がないのです! そうやっているうちに、はっと気づきました。

もう、私の中で、それが、自分のためなのか、アンマのためなのか、みんなのためなのか、社会のためなのか、区別がつかなくなってしまっているのです。もう、そんなことを、考えることすら、億劫なのです。そうなったとき、私の心はふっと、軽くなりました。なんだぁ、みんな、つながっているのだから、結局は、どれも、同じなんだ、循環してるんだ。分けて考えることで、いかに、私は、心のエネルギーを消耗させていたのかが、よくわかりました。


そんな気づきを得たときに、ふっと、私は、アンマのことを思いました。

あぁ、アンマは、一人ひとりを、絶え間なく、抱きしめ続けることで、自分自身のおこなっている努力が、常に、世界全体のためになっているのだと、わかってやっておられるのだなぁ・・・。アンマは、すべての存在、すべての人達の中に、アンマご自身をご覧になってるのだなぁ・・・と・・・。


そして、私は、こんな夢を思い描きました。

いつの日か、心の中の石ころが小さく磨かれて、さらさらとした砂となり、水の中にまざりあい、そして、みんなが、すべての人の内側にあるアンマを見つめて、愛と理解をもって、平和に暮らす日が訪れることを・・・。

普段は、遠く離れておられますが、アンマ、いつもいつも、ほんとうに、私たちを導いてくださって、ありがとうございます。そして、今年もまた、神戸の街にも、やってきてくださって、本当にありがとうございます。神戸が、アンマの愛の川の流れる、一つの大きな分水嶺として成長していきますように、どうか、お導きください。心からの愛と祈りをこめて・・・。長い時間、ご清聴ありがとうございました。

            


2009年 アンマ神戸プログラム会場にて


ボランティア代表 中川玲子


アンマの美しいダルシャン(抱擁)の様子は、こちらをご覧ください。

Love of Grace

https://www.youtube.com/watch?v=VPS1YDu-aeU&t=73s

Science of Compassion

https://www.youtube.com/watch?v=YsxZI0PBl_A


2009年/神戸/アンマ/新型インフルエンザ_a0020162_11052945.jpg







by reiko-koyago | 2020-02-22 09:41

エサレン®ボディワーカー、amana space &NPO法人タッチケア支援センター代表の中川れい子(旧:こやごれーこ)メッセージブログです。お問い合わせは mail@amanaspace.com 。 HP http://www.amanaspace.com/ http://touchcaresupport.com/
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