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レイライン通信 - Soumya 中川れい子の日々を伝えるblog rayline.exblog.jp

エサレン®ボディワーカーでNPO法人タッチケア支援センター代表理事の中川れい子(旧こやごれーこ)の個人ブログです。2003年から、癒しのことを、旅のこと、聖地巡礼、社会問題の徒然を気ままに綴り続けたブログ。


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コロナ・リトリート構想 ~3月17日に書いたファンタジーを振り返ってみる~

317日にFacebookで書いた私の投稿を、レイライン通信ににアップしたくなりました。

このころは、まだまだ、全然、日本社会でPCR検査が広がらなかった時期(オリンピックの延期も決まってなかった)

諸外国に比べて圧倒的に少ない日本のPCR検査数。日本にはそういう技術がないのか?と思っていたら、千葉県の企業が、全自動PCR検査装置を開発し、海外ではひっぱりだこらしい。フランスでは無料でPCR検査が受けれるようになったらしく、この企業に感謝状が届いたとか。https://www.tbsradio.jp/490799  


なんだ、できるんじゃない。じゃあ、なぜ、日本では検査が広がらなかったのか?? PCR検査抑制政策という、日本の国策について、いろいろと思いをめぐらしながら、日本社会独特の体質のようなものを感じてしまう。


下記、3月17日の段階で「近い将来、簡単に陰性か、陽性か」がチェックできるようになったら?という仮定で、書いたファンタジーです。

題して、コロナ・リトリート構想。


***


ちょっと、夢のようなファンタジーを書きます。こんな大変な時に、、、と思われるかもしれませんが、想像するのは自由なので^^。


新型コロナウイルスについて。近い将来、簡単に陰性か陽性かがチェックできるシステムが出来たら、陽性者はもちろん、仕事を休む。外に出歩かず、自宅待機。その時、会社や国からお休みしている間の手当はもちろん保障される。


自宅に家族がいてて、家庭内感染が気になる場合は、各自治体ごとに隔離施設が用意されていてそこで過ごす。(重傷者は、感染病専門の病院へ)

隔離施設というのは、名ばかりで、内容は実は「リトリート・センター」。まぁ、リトリートという言葉に「街から離れて隠れて暮らす」という意味があるので、ほぼ同じようなものでしょう。もちろん、無料。隔離施設とはよばず、回復センターと呼んでもよいかもしれません。(追記:あとで知りましたが、韓国では生活治療センターというらしい)


陽性の方が、社会復帰したのちの社会的偏見がおこらないように、あるいは精神的ダメージが残らないように、とても環境の良い施設で滞在してもらう。免疫力を上げるために、食べ物はオーガニックな素材を使った栄養バランスのいい食事。適度な運動もプログラムに入れる(ヨガや、瞑想、マインドフルネスも) 各個室には、パソコンがあり、外部とのつながりは遠隔で保ち、会議等にも参加できる。音楽も、映画も観れる。環境も、色や採光などにも気を付けた心地の良い空間にする。


社会の中では、陰性と確認された人ばかりが中心となるので、必要以上のイベントの自粛や、集まりの規制等は徐々に緩くなり、都市のコミュニケーション機能は回復する。美味しいものを食べにレストランにいってもOK。しかし、免疫が下がると感染しやすくなるので、社会全体的な仕事量や、社会のストレスは緩和し、免疫をあげながら生活することが基本となる。経済システムもそれに合わせて改革していく。


換気の悪い空間や、満員電車なども、改善される。
人と人との距離や境界線を大切にすることが社会では常識となり、人と出会うときは、咳エチケットなど、気を付けて、かかわり全般のコミュニケーションに気づきをもつ。そのために、日々の瞑想なども奨励されるようになる。


呼吸器に障害が起こりやすいので、呼吸に対する意識改善も社会全体がおこなっていく。社会全体が、未病のための、ホリスティックな健康感がベースとなっていく。仕事も、テレワークやソーホーが中心となり、無駄にオフィスに行くことは減っていく。


でも、人と人との交流は大切なので、陰性であることが確認された人は、これまでどおり、交流していく。

もしも、陽性であることが判明しても、

「じゃあ、ちょっと、休憩してくるね、、、」と、

笑顔で隔離施設という名のリトリート&回復センターに2週間ほど滞在する。その時かかわった人も、念のため検査をして、もしも陽性なら

「こういうのって、お互い様だからね^^」

「私もちょうどお休みが必要となったタイミングなのよ」と、

笑顔でリトリートセンターに行く。お年寄りの場合は、念のため医療設備の整った病院に行き、肺炎がおこらないように丁寧に見守る。


PCR検査をすると、医療崩壊がおこる・・という議論がありますが、医療的サポートは重傷者のみにして、軽症の方や症状のない方に対しては、地域の隔離型リトリートセンターで2週間過ごしてもらえば、良いワケですね。目に見えない恐怖におびえて萎縮するよりも、このほうが私にはスッキリするように思うのですが。


ちょっとしたことで、感染しやすい、この新型コロナウイルス。長い目でみて、共存していくための、都市スタイルを、ちょっと想像してみました。


ちなみに、タッチケアの行方は?と想像したのですが、社会全体に、どうしても触れ合いが減っていくでしょうから、家庭内や、信頼できる施術者から定期的にタッチを受ける・・・というのは、補完的に継続していくのではないか?と想像しています。とはいえ、淘汰は起こるでしょうが。やみくもに「触れたら危険」というのではなく、「やみくもに触れる」という在り方を改善すればよいだけのことだと(そのためには、施術者の質の向上が必要ですが。感染症への知識は必須となりますね。)


他にも、何か良い案があるかもしれません。
ポジティブな要素に目を向けて、もうちょっと夢を描いてみましょう。


写真は、とりあえず、もうすぐ桜のシーズなので^^。


***


追記(6月29日)

検査に対する抵抗感として、やはり、隔離されることの恐れが、日本社会には大きいのではないか?と想像します。

村八分的な、社会からのバッシングや、伝統的な「ケガレ」意識による、感染者へのバッシング。


数値を明らかにせず、隠蔽や改竄をおこなう政治的体質から、感染者数を明らかにしたがらない傾向もあったのかもしれません。

(なんといっても、オリンピックもありましたし)

私自身の活動として見てみれば、今、いくつかのタッチケア活動を引き続き自粛しておりますが(高齢者施設・緩和ケア病棟・がん患者会等)、施術者がPCR検査を安価に気楽に受けれたら、以前のように再開できるわけなのです。個人的にも、高齢者施設に入居している母とも長い間会っていませんが、母に会う前に、検査をして陰性なら安心して会えるわけですし。もちろん、100%の確率ではないでしょうが、何もかもを警戒して、面会しないままのほうが、高齢者の方の認知症の進展など、問題点が多いのではないでしょうか)


検査ー隔離政策を行うならば、差別や偏見を乗り越える必要があります。

コロナ対策で国民の政府への満足度一位のベトナムでは、隔離政策を徹底した上で、感染者への差別を行った場合は、法律で罰されるそうです。

それぐらいの、人権への配慮の、強い意志が必要でしょうが、事実を明らかにしながら、科学的な姿勢で、偏見を乗り越えながら、他人事と思わず思いやりをもつことで、社会全体が成熟する良いチャンスなのではないかとも思います。


それと、定期的に、仕事を休み、日常から離れることが、社会に定着するのも、良いのでは?

そのうち、年に二回ぐらい、コロナで陽性になって、じっくり無料で、仕事を休める・・・というのが当たり前の社会がやってくるかもしれません^^。日常から離れてみることは大切だし、誰もが、そういう立場になりうることを、わかちあうのも、とても良いと思います。現に、私は、20年程前に、瞑想リトリートにのめりこんでいた頃は、だいたいそれぐらいのペースで、定期的に1~2週間ほど、リトリートに参加して、静かに自分自身の内側を感じる時間をもつようにしていました。それはもう、とても、素晴らしい時間だったのです。


さて、次の、三か月後は、どうなっているでしょうか?




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by reiko-koyago | 2020-06-29 23:22