レイライン通信 ~ 光の循環~  / 中川れい子のパーソナル・ブログ

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『胎生学』の記憶 その2 ー 呼吸・心拍・あはひ -

2018年 11月、花脊(京都府)
〝Movement で体験する胎生学
 ~体験するembryology~


参加させていただいたワークショップ
体験報告、その2です^^。
その1は、こちら。

このクラスの醍醐味は、キャロル先生に加えて、田畑浩良さん、藤本靖さんという、お二人の日本を代表するボディワーカー(ロルファー)とのコラボレーションであったということ。その2では、こちらの私的レポ―トを。

その前に、そもそも、なぜ、ボディワーカーは、胎生学を目指すのか??を、自分なりに、ちょっと考えてみようと思います。

ウイリアム・ライヒの流れをくむ、バイオシンセシス(現・BIPS)や、ボディマインド・センタリング、ロルフィング、クラ二オセイクラルセラピー、オステオパシー、フェルデンクライス・メソッド、アレキサンダー・テクニーク、、、、そして、そこはかとなくではありますが、エサレンボディワークもまた、施術者は、この生命の始まりの起源である「胚」の状態に意識を向けていきます。もちろん、そのことで、すぐに施術の技術に直結するわけではないのですが、どのボディワークにおいても、共通のテーマである、人間存在の全体性の統合と根源的ないのちの力にコンタクトする、、、いうコンセプトが、ここに辿り着いていくのかなぁと想像します。

私は、エサレンボディワーカーなので、エサレンの文脈での体験となりますが、それは、4年ぶり、二度目のエサレン研究所に訪れた2003年の時の体験です。すでに千回ぐらいの施術数はこなしてはいたでしょうか。。。ビッグサーから遠く離れた6畳一間の自宅サロンで積み重ねてきた施術の数々が私のからだに沁みつけたものが、ビッグサーの波の音を再び聞いたときに、何かを目覚めさせました。

それは、子宮の中、胎児が育まれている、宇宙とつながる空間。波の音は、地球の鼓動。同時にそれは、私達の身体の中のパルスでもあります。わたしたちは、そこで生命の原初へとたちかえり、産まれ変わっていく。ボディワークにおける癒しとは、そういうものなのだと、、、何かがすとんと落ちました。エサレン研究所とは、大いなる海に包まれた、そういう装置のように思えたのです。

エサレンボディワークでは、オイルの感触を使い、からだの中のウエイブを”動き”とともに活性化していきますが、しかし、この動きの中でとらえるもの以上に、実際には、静けさの中でとらえる、微細な体内のパルスのほうが、より生命の根源に近いもの。。。ここは、ついつい動きすぎてしまうエサレンの見落としがちな点かなぁと思います。おそらく、オステオパシーやクラ二オ等のワーカーさんたちは、こうした微細な動きに意識をむけていかれるのでしょう。stillness 静けさ。静止すること。その中に、根源的なリズムが立ち上がってくる。。。ただ、触れて、感じてみる。あるいは、活性化する。

私は、少しだけ学んだだけで、専門家ではないので、多くは語れないのですが、ロルファーやクラ二オのワーカーさんにとっては、胚子や胎児の原初のパルスは、施術そのものに直結していくもののようです。(すごいな~、リスペクト♪)

田畑浩良さんの、角度や距離、空間を感じながら、ゆっくりと、近づいていくワーク。これが、うわさの触れないロルフィングかな?? その時に、胚子の周辺の、やわらかな絨毛膜をイメージしていくのですが、このアイデアには、はっとさせられました。これも、こころにやさしいタッチケア講座で踏絵のように必ずおこなう、「人と人との間にふれる」ワークとつながるのですが、一層、洗練されたイメージをいただくことができました。何よりも、田畑さんの佇まいが美しくって。。。。さすがだなぁ、、と感心して、眺めておりました。

田畑さんのワークは、言葉で説明するのがちょっと、難しいような気がするので(いや、言葉にしないほうが良いような。。。)、次に、藤本靖さんのワークをお伝えしたいと思います。こちらも言語化するのは、難しいのですが、藤本さんは、ボディワーク業界、屈指の理論派でらっしゃるので、記憶をだどって振り返ってみようと思います。まずは、、、。

胚にある「付着茎(ふちゃくけい)」
おへその原型。

胎児は自立した存在として、子宮の中に足場をつくる。
それが、おへそ。
おへそは、胎児の原初のグランディングの基本。

私は、グランディングのイメージに、地球とのつながり、地球の中心にぶら下がってる感じ(←野口三千三さんの「重さに貞く」より)、大地にささえられている/ゆだねられる感覚をイメージしますが、実は、もっと、自分の根源とつながるイメージが欲しかったところ。。。それが「おへそ」。胎児の状態をイメージして「へその緒」とのつながりをイメージしてみる。へそのグランディング。たぶん、子宮の中は無重力のような感じなので、大地によりも、おへそに、、、なのでしょうね。

翌日に、おへそと尾骨に手をあてながら、その「あはい(あわい・間)」を感じるワークもおこないました。
ペアになって、相手の方に、おへそと、尾骨に手をあてていただきます。

「あはひ(あわい・間)」のワーク。

これは、面白いワークです。●●と、〇〇の間には何があるのか?? おそらく、それは無限なのでしょう。無限の可能性の中で、うきあがってくる、「あはひ」。
おへそと、尾骨に手をあてていただいていると、ふわっと、何かが内側から浮き上がってきました。それは、とても、明確なもの(ちゃんと書くと、ワークを受ける方にとって先入観になるので、ここは、ぐっと我慢して体験はシェアせずにおきますね^^)。

普段何かに隠してしまい、忘れてしまっている何かを、「あはひ」の中で立ち上げていく。。。それは、内側から立ち上がるものなので、とても、しっかりとした感覚があります。そのまま、立ってみる。すくっと、中心ができている。受け皿がある。下半身がしっかりした感じ。目も開き、胸も開き、世界に開かれている自分。からだって、ほんと、面白い^^。尾骨と、おへその出会い。

「人間は、生まれてから6か月間、あおむけに寝て過ごします。生き物の中で、6か月もあおむけになったままなのは、人間だけ。その間に、新生児たちは、世界と出会っていく。あおむけの間に、好奇心が刺激されていく。そして、世界と出会う。。。世界と出会うことで、二足歩行がはじまったのでは??」というのが、藤本さんの推論。これは、とても、腑に落ちてきました。

翌日は、それに、ハートと頭頂に手をあてて、その「あはひ」を感じることも、加わりました。ちょっと違う角度からみると、チャクラとチャクラを、つなげているかのようにも見えますが、それを、チャクラや、エネルギーセンターと言ってしまわずに、内側から感じてみるものを、立ち上げていくのが、生命の、生き生きとした活性化した何かを感じさせてくれるのでしょう。とても、ボディワーク的な取り組みだと感心しました。

ハートと頭頂の「あはひ(間)」
私は、とても面白い体験をし、何かをはっきりと感じられたのですが、それも、書いてしまうと先入観になるので、書かずにおきますね^^。

この「あはひ(あわい)」のワークは、他にも、いくつかありました。
体験してみると、面白いものですね。


もうひとつ、このワークショップの、重要なテーマがありました。

それは、

「心拍」と「呼吸」

藤本さんから、現代人のストレスが自律神経系にダメージを与えるときに、その回復法の1つとして、「心拍変動」の説明がありました。これは、バイオフィードバック・セラピーでもよく扱うものですが、藤本さんの説明がとてもわかりやすく、腑に落ちました。(藤本さんは、バイオフィードバック・セラピストの私の夫の、中川朋の勤めるクリニックを、取材してくださっています。それは、夫のクライアントさんである、視覚障害の部、パラリンピック水泳選手候補の富田宇宙さんの取材なのですが、とても、わかりやすくまとめてくださっています。くわしくは、月刊「秘伝」11月号をご覧ください)

心拍変動とは、外の環境変化に対して、対応できる力で、心拍リズムの「ゆらぎ」をあらわします。すなわち、ある一定のストレスがかかると、心拍は上がり、リラックスすると、心拍は下がる。その変動があることは、人間の神経にとって、ヘルシーな状態を表します。

(余談ですが、、、バイオフィードバックの、ストレス・プロファイリングは、この作用をうまく使います。心拍をセンサーで計測しながら、セラピストが、何かストレスを与えます(引き算の暗算とか、、、)、、、すると、健康な方の心拍は上がり、リラックスすると、下がります。ストレス時と平常時の「差」がある。たとえば、うつ状態の方は、その心拍変動の差は低い。この差を、「心拍変動のゆらぎ」とよびます。ゆらぎが高いほうが、ヘルシーだということができます)

また、藤本さんによると、20代の人と、50代の人とくらべると、若い人のほうが心拍変動のゆらぎは高いということ。(一方、新生児は、実は心拍変動のゆらぎは低いらしく、だから、赤ちゃんには、一定の刺激が必要だということです。赤ちゃんが、スマホにとても関心をもつのは、そうした神経的な刺激がスマホには満載だからということです、なるほどー。)

心拍変動に、いい感じで刺激を与えるのは、「呼吸」。
吸う息とともに、心拍は高まり、吐く息とともに、心拍は下がる。
この変動は、私達の神経系を調えるのに、役立つ。。。

これも、バイオフィードバックの、心拍変動トレーニングによる、呼吸誘導(心拍変動を観ながら、呼吸のリズムをあわせていく)によるリラクセーション法を連想します。藤本さんの解説で、私も夫のやっている、バイオフィードバック療法のことが、理解できてきました(もちろん、このクラスでは、バイオフィードバックのことは、語っておられませんが)

そこで、藤本さんからのワークのご提案。


心拍と、呼吸の、
両方を同時に観てみる!


その向こう側に立ち上がるものが浮き上がってくる。
それが、生命の根源的な力(life force)へとつながっていくのではないか?

このお言葉も、膝を打ちます。
タッチケアのワークでも、ただ触れるというシンプルな行為の中に、自分自身の、そして、相手の呼吸を感じ、そして、心拍を感じることをやってみることが、大切なワークでもあるのですが、とてもシンプルなワークなのに、受け手の方は深いリラクセーションへと入ることができるので、納得です。呼吸や、脈動、、、様々な「ゆらぎ」が身体の中にはあり、その、ゆらぎを感じてみること、そのゆらぎの中で、波乗りすることで、やがて、あらたな、ゆらぎが、生まれてくる。。。そんな感じでしょうか。。。

このクラスでは、心拍への注目がとても大きかったのですが、なるほどなぁ、、、と思います。絨毛膜の中で産まれた血液は、血管となり、やがて心臓へと育っていく。まずは、流れと脈動がありき、、、そして、その後に心臓が生まれたのです。リズムとパルス、ありきなのでしょう。脳波以上に、心臓の周波数が重要であるという、最新の研究もあります。ハートとハートでつながっていくことを、ハートマス研究所等の、現代科学は、理論的に証明しつつありますから。

さらに、藤本さんのワークは、驚くべきものでした!

実際に、呼吸と心拍を、
耳をあてて聴いてみる!

耳をお腹において、相手の方の、呼吸と鼓動(心拍・脈拍)を直接「聴く!」。20年間、ボディワーカーをやってきて、手の平で相手の方の心拍や呼吸をいやというほど体感してきましたが、実際に耳をつけて聴くは初めての体験!なぜ、それを今までやらなかったのだろう?と目からうろこです!

そこには、様々な音や、ゆらぎがありました。
海の中のようです。
呼吸のゆらぎ、鼓動、、、お腹の音、、、水のようなぼこぼことした動き。
場所は、みぞおちあたりと、おへその腸のあたりに。
迷走神経系とも関係する、重要な場所。

聴く側も、聴かれる側も。
聴きあう間に、ごく自然と、二人のからだの内側の「ゆらぎ」が共鳴し、そして、いつしか、同期しはじめていくのでしょう。。。
終わってみて、驚いたのは、背中の固さやこりが、見事に取れていたこと!からだが軽い!

おそらく、迷走神経系に深い安らぎが届けられたのだろうということ。。
神経が、ここまでやすらぐと、これほどに身体が楽なのか?って、、、。

共鳴・共振・同期は、ただたんに、相手に安心感を提供するだけではなく、神経系にダイナミックに作用するのだということが、わかりました。
すべては、神経。なるほどー。

「感じることは、寄り添うことである」とは、いつも、タッチケア講座で力説していることなのですが、感じることは、また、共振することであり、共振・共鳴することで自然と同期がおこり、あらたな調和が産まれていく、、、そこに「癒し」が立ちあがっていく。究極の寄り添いですね。これって、決して、難しいことではないと、、思うのです。

緩和ケア病棟のベッドサイドで、ただ触れる・・・というシンプルなワークがとても必要とされるのですが、そこに、神経系を穏やかにする大きな可能性に、確信が芽生えてきました。患者さんは、最初は不思議そうにされるのですが、数分で、穏やかに落ち着いていかれます。魔法のようですが、魔法ではありません。誰にでもできる、癒しのメソッド。今回の胎生学のクラスで、多くの確信を得ることができました。




3日間、いろんなワーク、いろんなムーブメント、様々な方とペアワークを行って、気が付けば、境界線がゆるまると同時に、ゆるやかな、パーソナルスペースが、新しく再生していっている。。。つながったり、離れたりできる、柔軟性のある、豊かな境界領域。

ああ、こうやって、育んでいくんだなぁって、3日間で、人間の再生と統合のプロセスを、創世記のように、振り返ることができました。


ご一緒させていただいた、この、いのちの根源的な領域に、並々ならぬ関心と情熱をもってのぞまれている、参加者の方々との交流も、とても、楽しかったです。(ロルファーさんたちの、からだへの探求力の深さには、ただただ脱帽!)

この、濃い~内容のクラスを、ささえてくださった、コーディネータさんや、通訳さんにも、ひたすらに感謝。

帰りのタクシーのおじさんが、教えてくださったのですが、花脊のあたり、先日の台風21号で、土砂崩れに、倒木があいつぎ、叡山電車も、鞍馬から花脊へとつながる一本道も、10月半ばまで通行止めだったらしく、、、、新しく開通して、間がなかったとのこと。

さすが、花脊、やってくれます^^。
主催者の方のお気持ちになると、これがどれほど大変なことなのかがよく理解できるので、泣けてきます。
同時に、このワークショップの、神聖度の深さを痛感しちゃったのでありました。

ほんとうに、ささえてくださって、そして、開いてくださった方々に、感謝でいっぱい。

13年ぶりに訪れたのに、花脊の山村都市交流の森の管理人の方が、私の顔を覚えてくださってたのも、嬉しかったです。花脊は、古くから、京都の貴族が落ち延びていくところ。それを、里の人々が、やさしく穏やかに受け止めていった里でもあります。


まるで、祝祭のように、紅葉の色づきが、あざやかで、驚きました。
いのちの秘密を、おおいなる存在が、のぞかせてくれたかのような色彩でした。

花脊、また訪れたいです。
そして、胎生学、また学びを続けていきたいなぁ。。。



美しすぎた、花脊の秋
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素晴らしすぎる、先生たち。
素晴らしすぎる、探求心あふれる仲間たち
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山村都市交流の村の前を流れる、上桂川。

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by reiko-koyago | 2018-11-07 15:41

『胎生学』の記憶 その1 ー 絨毛膜・羊膜・卵黄嚢 ー

やっと時間ができたので、あらためて胎生学@花脊(2018年11月3~5日)

自分自身の復習のために、ふりかえります~。
長くなったので、これは前編。

去年の11月は、鎌倉で、ジュディ・ウィーバー先生の周産期心理学に参加していました。
今年は、胎生学へ。。。しかも、昔、シャー・ピアス先生の初めての関西ワークショップの会場となった、京都の鞍馬の奥座敷「花脊」の山村都市交流センターで。はじめての、wsのコーディネーター役だったので、思い出のつまる場所です。


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ワークショップのタイトルは、


〝Movement で体験する胎生学
 ~体験するembryology~


って、今頃、私は、送っていただいたリーフレットを読み返して正式なタイトルに気が付いたのですが^^。
尊敬するボディワーカーの藤本靖さんご推薦だし、思い出の花脊だし、胎生学は、ずっと前から興味があったので、直観で「行く!」って決めたのですが、かなり、タイトなスケジュールで、最後の最期までほんとに、私、行けるのかしらん?って心配でした。しかも、少しは予習をしていこうと思いつつも、まったくできず。。。

でも、予習せずに行ったのは、正解だったかもしれません^^。このクラスは、何よりも生命の根源的な神秘を「体験する」ことがテーマ。

リーフレットには、こうあります。
実は、終わってから初めて読んだ!ががーん^^。
まさに、ここに書かれている通りのクラスでした。

「 胎生学は、創造の物語です。この3日間の体験ワークショップでは、胎生学(胚)の発達を知る基本的 な流動過程を探ります。 Movement、探求、イメージング、瞑想を通して、私たちの、本来の Wholenessに触れていきます。私たちのWholenessの深化感覚を養う形状および発生学的力の探求を行 います。この探求は、このシステム内の理解を発見したい人に開かれています。 形成の流れは、人類創 造の一次発火への入り口を開くことでもあります。 我々は、胚の起源に触れることで、生命力の根底に ある力が自分自身を明らかにします」

講師はキャロル・アグニーセンス先生。40年以上のキャリアのある経験豊かで、そして、小柄なお身体の中に生命の神秘に触れたいきいきとした生命力と叡智がはじけるお方。吟遊詩人のように生命の神秘を語るキャロル先生のお言葉は、何もかもブリリアント! 語録集を作りたいぐらいでした!


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そして、このワークショップが、超お得だったのは、行ってみてびっくり。ロルファーの田畑浩良さんと藤本靖さんが、アシスタントとしてご参加で、しかも、コラボレーションの形で、お二人のガイドによるワークがいくつも提供してくださったこと。これは、あけてびっくり玉手箱状態で、1粒で3粒も味わえる美味しすぎるワークショップでした。(このお二人の先生方のワークことは、後編に書きます~)

胎生学(embryology)は、発生学とも呼ばれていますが、embryo とは「胚」。胎生学とは、胚の発生について研究する学問です。ヒトでは、「胚」という言葉は、受精卵が子宮に着床した時から、妊娠後8週目頃までを指し、妊娠8週目を過ぎると胎児と呼ばれます(wiki)

生命の一番始まりの原初。意識が生まれる以前。
細胞分裂を繰り返し、生命5億年の進化をたどり、形が作られていく時期。そこのお勉強だったのです。

エサレンボディワークは、子宮が胎児を包みこむ、やわらかさと、波のようなゆらぎが原点だけど、ここでのお話は、もうちょっと前。胚の段階。なぜ、ボディワークで、ここまで原初な時期を探求しないといけないのかしらん?、、と、ほのかな疑問。。。でも、でも、キャロル先生のお言葉が、とっても、スパークリングだったので、あっというまに引き込まれていきます。

余談ですが、、、私のサロンの名前は最初はRay Lineで、今はamana spaceなのですが、ある時期、数年だけconcepcion(コンセプシオン) という名前だったことがあります。conception(受胎)のスペイン語です。ルルドの泉に出現した聖母マリアの言葉、無原罪の宿りの「宿り(受胎)」に由来します。この「受胎」の瞬間が”いのち”の源泉で、生命の力が凝縮された瞬間だとひらめいたことがあり、そこから名付けたのですが、移転に伴い名前を変更。私にとって思い出深い言葉の1つです。

で、この胎生学。まさに、この受胎(受精から着床まで)からはじまる物語!
意識以前。感覚以前の世界。ただひたすらに「動き」の中で「形」を作っていく生命の神秘の凝縮された時期。
そこに「今・ここ」にいる私達が、そのことに、意識を向けて、感覚を開いていくという不思議。。。

ここで、キャロル先生語録を。

「生命のむこうからやってくる、身体の中の大いなる流れ(flow)に、感覚が開くことができたなら、そのflowは全体性であり、すこやかさである」

「この肉体だけではなく、もっと大いなるものに形づけられていくという感覚」

「胎生学は、大いなる存在へとつながり、時のはじまりを超えるものと、つながっていく」

キャロル先生は、太古から伝わる生命の神秘の詩を歌う、吟遊詩人のようでした。

もちろん、科学的な研究と知識に裏付けされた。。。

詩は、やがて、「動き」と「体感」へとつながります。

「胎内では、ずっとムーブメントがある!」

これは、私にとって、答え合わせのような言葉でした。
エサレンボディワークのトレーニングでは、ムーブメントワークは必須。こころにやさしいタッチケア講座でも、ムーブメントは行います。
その動きは、水の流れや、風の流れ、、、自然界の動き、、、そして、母体の中の胎児が感覚、様々なバイブレーションに由来します。
マッサージを習いにきて、なぜ、ムーブメントワークを??と、思う人も多く、皆さん、不思議そうに、ガイドに従ってくださいます。やってくださるうちに、気持ちよくなる人が多く、はまってくださいますが、なかなか、これは自我が邪魔するワークで、苦戦する方も多い。。。
でも、ごめんなさい、、、これ、絶対必要だから、、、と心を強くしながらでガイドするのですが^^。

なぜ、ムーブメントワークが、ボディワーカーに必要なのか?
それは、タッチの質・かかわりの質を、より有機的に、柔軟なものに育み、生命の自然なゆらぎに寄り添えるようになるために必要であると、私は思っております。自然界の様々な元素、水・空気・風・そして、火、、、リズム、パルスと仲良しになり、自然と共に共振していくこと、、、レゾナンス。あるいは、もっとも身近な自然である、自分自身の呼吸や心拍、内側の様々なゆらぎを感じていくこと。。。

これは、こころにやさしいタッチケア講座でも、皆さんに体験してもらうことですが、受け手の方に、安心して、心地よくタッチを受けとってくださるために、この「ゆらぎ」感との共鳴は、とても大切。

その安心の元型とは、、、子宮の中。胎児、、そして、生命のはじまりである「胚」。

エサレンでは、施術力向上のために、理屈なしに、ムーブメントワークを取り入れられてきましたが、この胎生学のクラスにきて、なるほど~と、膝を打ちました。生命の原初の始まり、いのちを育み、形づくっていくものに、習っていくのです。
それが、movement であり、flow。
これらを総称して、「ゆらぎ」と言っても良いのかもしれません。
(ここで、私にとって、ボディワークに大切な三大原則「呼吸・重力・ゆらぎ」の中の「ゆらぎ」が、ぴたっと柱ができました!)

動きは、全身につたわり、もちろん、脳神経とつながっていきます。身体の連動性、そして、全体性。統合へとつながります。

「脳せき髄液は、光を伝達する」

ううう、、、やっぱりかぁ、、、と。
ここは、もっと食い入りたいところですが、あまりにも深淵な真実のために、今はいったん横に置きます^^。

そして、

絨毛膜との再会。
それは、2日目のことでした。

キャロリン先生は、イスラムの詩人、Lumiの言葉を引用(最近、Lumiが良く出てきます^^)

「私達は、星屑のごとく、「空」から飛び出した星なのだ」 

人間のからだが形作られていくプロセスの中で、形ができる前から、胚から人間のからだへと形創る間、やわらかく守ってくれる、ふかふかで、栄養分たっぷりな海藻のような、胚のベッド。

絨毛膜(じゅうもうまく)
cholion

タッチケア講座でも、胎児が子宮の中で皮膚感覚を通じて、脳神経が刺激を受けて、成育し、母とのかかわりを培っていくことをお話しますが、昨年の秋に開講した「タッチとこころ」8回シリーズでの初回では、このことを、さらに深く掘り下げました。
その時に、解剖学者の三木成夫さんの「海・呼吸・古代形象」という本の序章にある、「海」の章、「母性の進化」で”絨毛膜”のことがとりあげたのですが、、、まさかこのクラスでこれほどに、絨毛膜三昧となるとは、驚きです!

三木先生の本には、こうあります。

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「発生学によれば、この海藻の生えた柔らかい膜は、まさしく胎児の肌であるという(学名chorion;皮膚というギリシャ語に由来。絨毯に似ているところから、絨毛膜と訳す)」 

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これ、ほんとうなのかしらん? これ、書かれたのは昭和41年なので、まだ明らかではないことはいっぱいあったでしょう。とはいえ、とにかく、とても、絨毛膜に、惹かれていました。

私達のいのちのはじまり、胚は、みずからの延長として、自分自身を包む、やわらかなベッドを創り出す(なんたる叡智!)

血液は、絨毛膜の中で産まれ、栄養分に満ち満ちます。

やわらかさ、つつまれるような感覚、そして、どっしりとした血液の質量。

絨毛膜のクオリティを学び、そして、、実際に、ワークを通じて、体験していくのです!

ワークでは、一人の人が横たわり、4人のメンバーで、その人を囲みます。

ちょうどよい、心地よい距離感で、4人は共に、自分自身の心臓の音を感じ、心臓の音で、つながりあいます。(この心拍でつながるって、とても大事。ハートマス研究所のハートの周波数でつながる研究を思い出しました)

そして、4人の人たちが、絨毛膜となって、真ん中の人を包みます。

安心感。グランディング感。平和。安らぎ。

これに似たワークを、うちのクラスでも、時々昔やるのですが、この時も、よく似たことが、さらに、リアリティをもって、感じることができました。

私がこの空間で感じたものは、「時間のない」、「空」のようなフィールド。

自分自身とつながり、回復させる、究極のヒーリングのための非日常空間。(亜空間?)

見えない何かから、回復と癒しを受け取っているかのよう。

他の方は、流れるような、水のような何かを感じた方もおられたり、あまりの安らかさに、涙する方もおられました。
とても、平和で安らかな体験。
このあと、私達は、人に触れるときは、絨毛膜をイメージしながら、かかわっていくイメージを持つようになります。

私は、昨年見つけた、三木成夫さんの本の中にあった「絨毛膜」のイメージが、これほどパワフルなものだったのか?と、興奮してしまいました。

まるで、神様が届けてくれたかのように、感じています。

キャロリン先生は、胎生学の解剖図をもとに、あらたな知識を伝えてくださいました。

卵黄嚢(らんおうのう)
Yolk sac

卵のようなまぁるい玉を、胚子は抱いています。
からだの前側で、まぁるい玉を抱く感覚。

私は宝珠のような球体の「玉」に、とても郷愁と憧れがあるのですが、もしかすると、それは生命が胚子から胎児にかけて抱きしめる栄養分のかたまり、「卵黄嚢」の思い出なのかしらん?と思えてきて、すると、両腕で抱きしめるように感じる、まぁるい玉の感覚が、とても、愛おしくなってきました。

肩・肘・手首の力ぬいて、ハートの中心から伸びる両腕でつくりあげる、おおいなる「玉」。

この動きもまた、人に触れるときに、とても大切な動き。
ああ、やっぱり、大切だったんだ。。。と、ここでも、答え合わせ。

そして、

羊膜(ようまく)
amnion

胎児を、羊水を通じて包み込む、弾性のある膜。
母体の中の様々なバイブレーションが伝わり、「波」をもつ。
ケープのように包み込む、透明で、流れをもつクオリティ。

胎児の皮膚に直接、ふれていき、胎児が自由にゆだねて、動き回れるよう、忠実で、寛容で、柔軟性のある膜

私達の、皮膚感覚の原初の感覚。
胎児の神経をやさしく刺激し、そして、心身の成長を促します。

これを、体験するのに、私達は、キャロル先生がアメリカから持参した弾性のある布の上に、一人一人が、身をゆだね、受け取る方は、ゆっくりと共鳴しながら、感じていきます(日本の大人巻きに、ちょっと似てる感じ)

また、脊髄の後ろ側に、羊膜・羊水をイメージして、ヒーリングワークを行ったり。。。

(このイメージ、私達が、エサレンボディワークで、背面に、やわらかなオイルをつかっての、ロングストロークを行う動きと、少し似ていてうれしくなりました)

羊水は、太古の海と同じ成分だそうです。

私達は、子宮の中で、羊膜のウエイブで、羊水という太古の海の成分で、全身のオイルトリートメントを受けてきたのを想像すると、わくわくしてきちゃいますね^^。

キャロル先生の、ムーブメントでは、このほかに、人間の関節が「∞」の動きを行うことを伝えてくださったのですが、この動きが、また楽しかった^^

肘・手首・肩・股関節・膝・足首・・・・関節を自由自在に動かしていきます。

これも、私は、よくやるワークなのですが、∞の動きという発想は初めてだったので、とても、嬉しい♪

からだが、どんどん、やわらかに、しなやかに動きはじめます。同時に、全身が、全身とつながりあって、連係をとりあい、統合感が増していきました。

ワークショップ、終了後、キャロル先生から、絨毛膜の写真を全員にプレゼントされました。これは、思わず「嬉しい~」と声をあげてしまいました^。

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なんだか、とっても、深い自分自身のいのちの根源のところと、根っこがつながったような気がして、そうすると、他の方とのかかわりも、とても、すずやかで、楽になっていきました。独立しあいながらも、ゆだねられるような。

キャロル先生の軽やかさ、あたたかさ、力強さがとても、心地よかった^^。

こういう学びは、ボディワーカーでなくても、いのちの発生について、みんなが学べば、世の中とても、変わっていくのでしょうね!

タッチケア講座でも、もっと、胎生学の部分を増やしていこう。そのためには、私も、もっと勉強しよう~と思った次第です^^。

この体験を学びに、この冬からのこころにやさしいタッチケア講座、いのちに触れていくことをますます、深めていきたいですね!
12月8&9日は、関西で。1月30&31日は東京であります。
ヴァージョンアップでお届します。http://touchcaresupport.com/
エサレン®ボディワーク等、個人セッションはこちら http://www.amanaspace.com/

さて、まだこれは前編。

次に、藤本靖さん、田畑浩良さんのワークも、ご案内します。これまた、目からうろこでした~。






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by reiko-koyago | 2018-11-07 13:38

エサレン®ボディワーカー、amana space &NPO法人タッチケア支援センター代表の中川れい子(旧:こやごれーこ)メッセージブログです。お問い合わせは mail@amanaspace.com 。 HP http://www.amanaspace.com/ http://touchcaresupport.com/
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